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スペインワインについて

スペインワイン

スペインはワイン造り3000年の歴史をもち、世界最大のぶどう栽培面積、フランス、イタリアに次ぐ世界第3位のワイン生産量を誇るワイン大国です。ヨーロッパやアメリカでは、「高品質でコストパフォーマンスが高いワイン」として安定した人気があります。

そんなスペインワインも日本での知名度はというと、数年前までいまひとつでした。近年では、醸造技術や品質管理の向上によって、高品質なワインが増え、スーパーやディスカウントショップ、スペイン料理店などでも目にするようになってきています。

スペインはブドウ栽培に適した恵まれた気候を持ち、地域によって多種多様なワインが産出されます。多彩な固有品種を持つことも特徴です。
それに加えて、近年の著しいスペインワイン躍進には、グローバルな視野をもつ若手醸造家たちの取り組みにあります。各種の伝統的な品種を掘り起し、設備の整備、向上や最新の醸造技術を積極的に導入し、品質の高いワインを次々と生み出しているのです。


スペインワインの格付け

原産地呼称

スペイン産ワインはワイン法により、6つのカテゴリーに分類されています。原産地呼称制度の最高峰、D.O.Ca(特選原産地呼称)に認定されているのはリオハとプリオラートの2つの地方のみです。それぞれの産地には呼称制度統制委員会が設けられ、常にワインの質を厳しく管理されています。

ヴィノ・デ・パゴ Vino de Pago (VP)

一つのブドウ畑から採れるブドウを使ったワインの中でも、世界的にその品質を認められた素晴らしいワインにだけ与えられる特別な称号。

デノミナシオン・デ・オリヘン・カリフィカーダ Denominacion de Origen Calificada (D.O.Ca)

INDOが非常に厳しい生産基準を設けている地域で産出されたワインで、最高の品質を誇るもの。現在、指定されているのはリオハとプリオラートのみ。

デノミナシオン・デ・オリヘン Denominacion de Origen (D.O)

統制委員会が設置された地域において、地域内で栽培された認可品種の葡萄を原料として、厳しい基準を満たして生産されたワイン。

ヴィノ・デ・カリダ・コン・インディカシオン・ヘオグラフィカ Vino de Calidad con Indicacion Geografica (VCIG)

ある特定の地域で収穫されたブドウのみを使い、その特徴をよく表した、品質の良いワイン。

ヴィノ・デ・ラ・ティエラ Vino de la Tierra

DO以外の認定地域で産出した葡萄を使用した、その産地の特性をもつワイン。フランスのヴァン・ド・ペイやイタリアのIGTなどにあたります。

ヴィノ・デ・メサ Vino de Mesa

テーブルワインのことですが、DOなどに認定されていない地域で栽培された葡萄を使用、あるいは醸造所が域外にある、また異なる地域のワインをブレンドしたワイン。


熟成ワインの分類

品質呼称局では熟成期間や樽での熟成の有無によって、次のようなタイプ分別を行い、ワインの瓶の裏側にもそれらが表示されています。

ヴィノ・ホーベン Vino Joven

一般的には醸造されてからすぐに瓶詰めされ、樽には全く入れない若飲みタイプ。なかには樽醸造を短期間行うワインもあります。

クリアンサ Crianza

赤ワインは樽と瓶で24ヶ月熟成されたワインで、うち最低6ヶ月は小樽で熟成させたもの(リオハでは最低12ヶ月の樽熟成が規定されている)。白ワインとロゼワインは樽と瓶で12ヶ月熟成させ、うち最低6ヶ月は小樽で熟成させたもの。

レセルバ Reserva

赤ワインは樽と瓶で36ヶ月熟成し、うち12ヶ月以上は樽で熟成させたもの。白ワインとロゼワインは樽と瓶で24ヶ月熟成させ、うち最低6ヶ月は小樽で熟成させたもの。

グラン・レセルバ Gran Reserva

赤ワインは葡萄の当たり年にのみ造ることができ、小樽で24ヶ月、瓶で36ヶ月熟成させねばなりません。白ワインとロゼワインは48ヶ月の熟成で、うち最低6ヶ月は小樽で熟成させたもの。